クッキーは焼かない

クッキーは配るもの

ばあちゃん、腹痛の巻

 

 

またもや久々のブログ、というかなんつうか久々という概念が水を極限まで吸ったスポンジ生地みたくぶよぶよになるレベルで久々過ぎて、久々という言葉の持つニュアンスや意味合いが薄れる程度に久しい。

みんな元気ですか。私は元気ではない。何故か。月経だからである。月経とはなにか。なんか1週間くらい股から血が出続けるアレである。

 

この間精子が怖いという内容のブログを書いたから今度は卵子について書こう、みたいな実生活において全く役に立たない謎バランス感覚を持っているため、卵子について本気出して考えてみたわけなんだが、特に卵子について何の感慨もなかった。なんかでかくてまるくて1ヶ月に1個出てくる細胞ォ……という事実があるよな、で終わる。なんなんだよ全く。そんな感じで卵子については何も気持ちがないのだが、卵子が飛び出す関連でモチモチになった子宮内膜が体外排出される月経というのがありますね。月経については文句しかないんですけど私。

マジで人類における最たる設計ミスでしょ月経。制度設計どうなってんの。何を思ってアンタ、よりにもよって1ヶ月のうち1週間くらい股から血が出続ける設計にしたんですかね。つうか股から出血し続けてんのに生理的出血で片付けてええんか?普通出血したらテンヤワンヤですよ。私はストレスがすぐ胃腸にクる女なので数年前に胃に穴が空いて血を吐いた事があるんですけど、その時ちょっとしたパーリナイでしたよ。吐血やんけ!みたいな。すわ沖田総司か!?みたいな。股から血が出て、しかも1ヶ月の4分の1も出血し続けてんだぞ。出血大サービスかよ。閉店でもすんのか。閉店してわしは死ぬんか!?!?

いや、いちゃもんだって分かってるけど。分かってるから一旦黙りますけど、それにしてもどうかとは思う。あの血がどぼりと出る感覚には未だに慣れないし、私は血の量が多いから、いやまあでも股から血が出るだけならいいですよ最悪。最近は質の良いナプキンとかタンポンとかありますしさ。そこになんで腹痛だの腰痛だの吐き気だのといった負のオプション付けたんだっつう話なんですよね。

 

と、ここまで書いて放置していた。何故かというと腹痛が酷くなり寝込んでしまったからである。なんか凄い痛いけど、なに?生理痛?しかし痛いところが違うよなーと思い寝転び続ける。

ものすごく痛い。

身体を動かすと痛いので動けない。呼吸をすると痛いので、息をものすごく浅くする。背中まで刺されるように痛い。レイピアを持ったコビトさんを300人ばかし呑み込んだ巨人みたいな気持ち。腹と背中が痛過ぎて手に汗握っていた。スペクタクル超大作映画かよ。日本よ、これが腹痛だ。そんなこんなでハアハアハァハァと宮◯明ばりに息をしていたわけだが、3時間経っても痛いもんだから鎮痛剤を飲んでみる。生理痛関連なら痛みがやむはずじゃもんね!30分経つ。痛い。1時間経つ。ずっと痛い。

これやばくね?

というわけでとりあえず救急病院に行こうかなとマスクをつけ、財布とスマホと腹を抱えて玄関に行ってみたのだが、そこで痛みで動けなくなる。おめえ死ぬんか?メメント・モリ・モリ・みんないつか死ぬ。死ぞい!三段論法!こういう時どういう顔したらいいのか分からないの。笑えばいいと思うよ。痛いのに笑えないわよシンジくん!エバーに乗りなさい!みたいなカオスな脳内をかき分け、理性くんを引っ張り出す。理性の光。ル、ルミエール……。

理性1「救急車呼べば?」

理性2「いや腹痛で呼んでいいの?」

理性3「ヤバい病気だったら困るよねー」

理性4「サイレンがさあ、近所迷惑がさあ」

理性5「ggrks」

理性6「とりあえず病院には行け」

理性7「呼んだとして、救急車が本当に必要な人が他にいたらどうするん?」

侃侃諤諤の理性くん達が頭の中でフィーバーし、じゃあそろそろ二次会行く?みたいなノリになってきたので一旦ストップさせて理性5に従ってみる。いや、救急車さっさと呼べよと思った人いると思うんですけど、痛くて判断能力低下してるし、腹痛で呼んでいいのか分かんなかったし、なんか他のよりヤバい状況で困ってる人がいたらまずいよなという変な真面目さがあり、マジで呼んでいいのか分からなかった。というわけでポケットからスマホを取り出して「救急車 呼んでいいか」と検索欄に打ち込む。すごいアホっぽい検索ワードである。「救急車 呼んでいいか」でググった事ある人あります?俺は廊下に倒れ込みながらググった。真似するな。さっさと救急車を呼べ。

ググりました。結果です。救急安心センターというのがあるところにはあるという情報が出ました(ばあちゃんが住んでる県にはありました)。地域によるらしいですが、専門家が24時間体制で相談に乗ってくれるらしいです。困った時はとりま専門家に相談が信条のばあちゃん、とりあえずそこにかけてみる。看護師さんが出てくれました。

僕「スミマセェン、オナカ、オナカイタクテェ」

看護師さん「ひゃあ」

まあなんか会話等は省略しますけど「自分で行けそうなら近くの救急病院に連絡して行きな。動けなかったら救急車呼びな」という凄いなんていうか、「そりゃそうっすよねー」という模範解答に行き着いた。コレ以外答えようがないよな、そりゃ。俺だって腹痛い人に「どうしたらいいの?」と聞かれたらそう答える。ごめんね、ありがとう。

 

というわけで専門家による「救急車呼んでもいいんじゃね?」という免罪符は手に入れたわけだ。しかし俺はそこから更に考える。ゥチゎ哲学研究者ゃから(全く関係ない)。

本当に呼んでいいのか?

本当に、本当に呼んでいいのか?腹痛で?ここら辺から痛みで意識がボワボワしてくる。半分しか意識が働いてない感じ。経験則的に気を失うニ歩くらい手前の状態である。腹痛で救急車呼ぶ?マジ?いいの?ちょっと待ってこれ。なんか、ええ?というわけで検索結果を更に見てみる。あーなんかー救急車呼ぶか判断するアプリあるー。ダウソだあっつってアプリのダウンロードをする。何度かパスワードの打ち間違いをした後、ダウンロードされたアプリを開いた。ここら辺のことをあんまり覚えてないんだけど、救急車は脳梗塞っぽいとか呼吸がないとか、なんかそういう本当にヤバい時しか呼んじゃダメなんだなあみたいな感想を抱いたことだけ覚えている。今思うに、そこまでヤバい状況ならアプリを使わずに皆即救急車呼ぶと思うんだけど。なんだったんだあのアプリ。

閑話休題、よーし、じゃあとりま自分で行けそうならタクシー呼んで病院行くぞぁ、と思ったんだけど、痛すぎて2、3歩しか歩けない。

理性n「あ、だめだコイツ」

理性n+1「もうゴールしていいよね?」

というわけで119に電話である。ふえぇ、ぽんぽんあいちーなのー、たちけてきゅれ〜と言ったら「今から行くから、ドアの鍵開けて飲んだ薬だけ用意しときな」と言われて電話が切れる。スパダリか?玄関に五体投地みたいなポーズで座り込んでいたらサイレンの音が聞こえてくる。ドアが叩かれたのでなんとかドアノブを回す。人々がいる。人に支えてもらいながらなんとか救急車に乗る。これが…助け……。

救急車に乗るとか初めてだったから、色々覚えてたらいいんだけどね、あんまり覚えてないんですわね。痛すぎて。痛みとの戦に国力の8割くらいとられてたので。とりまその場で救急隊員さんが病院に連絡し始めて、最初の病院には断られていたのは覚えている。私ばあちゃん根が真面目なので、これが続くのがたらい回しという社会問題であるかと痛みの中で考えていた。救急車は受け入れてくれる病院が見つかるまで発車しないみたいで、その場で動かない。あれまぁ。私は二軒目の病院が受け入れてくれたからよかったけど、「え…マジ……?放置されるん……?」という絶望感がすごかった。一回断られただけでこれだったので、本当にたらい回しにされた人とその場にいた救急隊員さんの絶望感は計り知れないものだろう。これは本当によくない。

そんでなんか気付いたら病院に着いてて、血液取るねと言われて、気付いたら点滴を受けていた。ちゃんと意識はあったんだが(お医者さんや看護師さんと何か会話した記憶はあるので)、痛みとの戦いに集中しすぎていてあんまり覚えてない。アレ一体なんの点滴だったんだろうな。しかし痛い。痛みである。私は痛みに強い自負があるのだが、臍の上を押されると呻いてしまう。グエー触診は仕方ないですねー!simple2000シリーズ ザ・医療!ここら辺で心を憎み始める。心が!俺に心があるから!心があるから痛いんだ!俺に心があるばっかりにこんな酷いことに……!これが……心か……!みたいな事を延々考えていた気がする。ウル◯オラかな?

なんか後はCTスキャン取って、じゃあ痛み止め打つねーとなり、プラスで痛み止めを点滴され、痛みがグングン引いていく。流石点滴、効きがものすごく早い。ここから記憶がはっきりしてきた、気がする。なんか痛みとの戦いで疲れすぎてボーっとしてたから、記憶の前後は普通にありそうだけど、よく覚えてないというのはない。「多分胃に穴が空いてるんじゃあないかなあ、胃カメラを飲みにまた来週来なよ」と言われる。ちなみに胃の穴は胃カメラを飲まないと分からないらしいから、あくまでも予測である。胃に穴が空く、か……。前も空いて吐血したことあるしね……胃の穴……。胃の穴ってなんだよ……。

というわけで少し休ませてもらい、薬をもらい、お金を払い(CTスキャンの関係なのか14000円くらいかかりました。仕方ないですね。カード払いできてよかったです)、午前4時前くらいに病院を出て、丁度通り過ぎたタクシーを拾って家に帰ったのだった。胃ですか?普通に今も痛いですね。貰った胃薬と痛み止めのおかげか「いたいんですけど」くらいの鈍痛には変化したけど。

 

しかしまさか救急車を呼ぶとはね。警察は夜中連続チャイム鳴らされ事件(?)で呼んだことがあるので、あと消防車を呼んだらコンプリート(なんのだよ)になってしまったのだが、消防車は絶対にマジで一生呼びたくないです。火事怖いもの。地震雷火事親父だもの。

だが、こういうことがあると、医療従事者の人本当にありがとうになる。ばあちゃんは身体弱々なので、普段から医療従事者の人たちには結構お世話になっているのだけれど、マジでヤバくてひとりでどうしようもない時に専門家が即助けてくれるというのは本当にありがたいものである。といいつつ、何か腹痛で救急車呼んでごめんなさいに今もなってるし、看護師さんにも謎に謝ってしまったし、なんか、本当にごめんである。でも凄い痛かったのォ!!動けなかったのォ!!あたいだって動けてたらタクシー呼んで自分で救急病院行ったもん!!トトロいたもん!!!みんなも健康には気をつけてトトロを探そうね!!!

 

 

今昨日書いた部分を読み返したんですけど、胃の穴について言及してましたね。壮大な伏線回収か?すごーい、君は無意識のうちに伏線回収できるフレンズなんだね!嬉しくないわ!