クッキーは焼かない

クッキーは配るもの

辛いならピルを飲め

 

 

たまには皆様にお役立ち情報を捧げようと思ったわけです。ゥチゎこんな感じゃった的なゆるゆるお役立ち情報です。

 

低容量ピルを飲み始めて約3ヶ月経った。

もともと私はそんなに月経が重くはなかった。10代の頃などは1日目に軽く腹が痛くなる程度。でもまあ出血量は凄く多くて、血漏れ(?)に戦々恐々していた。が、まあそんな程度である。つまり軽かったのだ。

しかし、20代半ばからどんどん重くなっていき、30歳過ぎた私は

・月経2、3日前から腰と腹の鈍痛が開始する
・月経開始後2日間は激しい腹痛に悩まされ、酷いときは冷や汗が出て一歩も動けなくなる
・月経開始後2日間は腹痛とだるさで起き上がれなくなる
・市販の痛み止めが効かない
・出血量が2日目まで非常に多く、過多月経用のナプキンを使わざるを得ない
・血が漏れるのを防ぐために月経中は寝るときも必ずタイツとぴっちしズボンを穿き続ける(それでも防げないときは防げない)

というヒャアヒャア状態に突入していた。俺の子宮は世紀末である。ナプキンは3種類(過多月経用・多い日用・普通の日用)常備し、私は日によって異なるナプキンを使いこなすナプキン・マスターと化していた。ナプキンが共にあらんことを。ちなみに、2日目まで過多月経用、3~4日目が多い日用、それ以降が普通の日用という感じである(タンポンは使ってみたけどなんか合わなかった)。出血量の多い人は分かってくれると思うが、血をしこたま吸ったナプキンが重くてかったるい。月経のだるいことだるいこと。人によっては月経ってQOLを下げまくる要因になるんですよね。まじなんなん。人体。月経は寡占企業だからって調子に乗り過ぎてる。嬉しいオプションとか付けていかないと、この資本主義世界を生き抜いていけねぇぞ!?

まあそんなこんなで私は毎月(私は月経不順になったことがほぼなく、28~30日周期で毎月きちんと月経が来ていた。とても素晴らしいことなのだが、コレはつまり毎月えげちぃ腹痛が来ることを意味している)月経への呪詛をまき散らす哀しきマシーンだったのだが、30歳も過ぎたことだし、どんどん月経が重くなってるし、腹痛で救急車を呼んだインシデント(当ブログ「ばあちゃん、腹痛の巻」参照のこと)もあったし、ということで産婦人科に行ってみたわけだ。去年の12月のことである。

 

診断して貰った結果(先生がすごい面白い人で色々あったのだが、面倒なので今は書かない)、子宮内膜症による月経困難症だわね、という話になり、私に低容量ピル服用の提案がなされた。

その時言われたのが、
・18歳くらいで結婚していた時代だと、複数回の妊娠、出産、授乳によって月経が止まり子宮が休息できていたが、現代の女性は妊娠、出産、授乳によって子宮に休息が与えられにくくなっている
・つまり、昨今は子宮が休みなく働いている状態にあることが多い
・上記より、現代女性の子宮の職場環境はブラック企業並なことも多い
・妊娠すれば子宮は休まるけど、そう上手くいかないのが現実である
・なので、月経がえげちぃなら妊娠の代わりにピルを飲んだ方がよい

と同時に、
・また、子宮が働いた疲れは休ませても取れないタイプのものである
・なので、ピルをしばらく飲んだからと言って子宮内膜症も月経困難症も治らない。飲むのを止めれば前と同じFUCKTUUがやってくる
・ピルは現状維持の技法である
・故に、月経が重いならば、なるべく若いうちからピルを飲んだ方がよい

という説明を受けた。で、「飲んでみるかい?」と訊かれたので、「ほんならまあいっちょ飲んでみましょう」ということで私は低容量ピル(厳密に言うと私が飲んでいるのは超低容量ピルなのだが)を飲み始めた。ちなみに私が飲んでいるのはあすか製薬のFREWELLというジェネリック・ヤクである。安い。ワンシート(一ヶ月分)1500円くらいである。

注意事項は以下。
・34歳以上の喫煙者が低容量ピルを飲むと血栓症のリスクが高まるので、今のうちから禁煙すること(できてない)
・ピルの避妊成功確率は高いが、性病は防げないので避妊具は必ず使うように(まあ当たり前であるし、避妊のために飲むんじゃないから比較的どうでもいい)
・毎日同じ時間に飲むこと(アラームかけとけば解決ですね)
・月経が来なくなるわけではないのでそこんとこ4649

私が飲んでいるピルは21日間飲んで7日間休薬するタイプで、その休薬の間に月経がくるわけである。生理不順の人が低容量ピルを飲むのはそういうわけだ。他のタイプのピルのことは私よく分からないのだが。

 

本題はここからである。低容量ピルを飲んでお前どうなったん?というのが重要ですよね。飲み始めて3ヶ月ということで私は3回月経を経験しているのだが、以下の通りです。

・月経2、3日前から腰と腹の鈍痛が開始する→完全に消え失せた
・月経開始後2日間は激しい腹痛に悩まされ、酷いときは冷や汗が出て一歩も動けなくなる→腹痛が消えた、あってもめちゃくちゃ軽くなった
・月経開始後2日間は腹痛とだるさで起き上がれなくなる→完全に消え失せた
・市販の痛み止めが効かない→痛み止めを飲まなくなった
・出血量が2日目まで非常に多く、過多月経用のナプキンを使わざるを得ない→約1週間まるごと普通の日用ナプキンで大丈夫になった
・血が漏れるのを防ぐために月経中は寝るときも必ずタイツとぴっちしズボンを穿き続ける→完全に消え失せた

勿論個人差はあるだろうが、私の場合は本当にマジで生活が変わった。この劇的ビフォーアフターを見よ。見よ。見よ。

お腹が痛くなっても、「なーんかぼんやり痛いなあ」程度で薬を飲む必要性を感じないくらい、つまり2日間寝込まなくて済むんですよ!?月経1、2日目と非常勤やら授業やらが重なって屍のごとくテンション無みたいなこともなくなるんだぞ!?!?オイ!!!ていうか普通の日用で全て事足りるってなに!?血がちょびっとしか出ない!血が漏れてズボンが赤褐色に染まらない!股が重くない(物理)!かっるい!!むれない!!爽やか!!さいあんどこう!!!!!5月の風!!!!!!!(ちなみに多い日用と月経過多用のナプキンは、研究室の後輩ちゃん達に譲渡した)

1ヶ月後の再診の時、先生にこの感動を語ったところ「よかったね。皆もっと早く飲み始めればよかったって言うんだよね」と言われた。その通りである。私ももっと早く飲み始めればよかったかもな~、と思う。つまりどんどん月経が重くなっていった20代半ばから飲んどけばよかったかなという話である。まあ今更言っても仕方ないので、今はこのクレイジー爽快感をエンジョイジョイしている。enjoy and joy…….

 

というわけでお役立ち情報であった。月経が辛い人はもう皆さっさと産婦人科に行って低容量ピル処方してもらって飲んだほうがいい。マジであなたの人生、変わるわよ。