クッキーは焼かない

クッキーは配るもの

わたくし財閥令嬢、異世界転生して全て金の力で解決しますわよ!

AIのべりすと君(https://ai-novel.com/index.php)になろう小説を書いてもらいました。

私はタイトルおよび主人公の名前を考えて最初の導入を書いたのと、ちょっとした方向調整しかしていません。AIのべりすと君が殆どを頑張って書き上げました。ツッコミながら読んであげてくださいね。

 

***

 

わたくしの名前は武源舍リッチ子。

武源舍家は日本を代表する財閥ですのよ。しかしあろうことか自分の16歳の生誕祭にて、床に落ちていたローストビーフで滑って転んで死んでしまいましたの。こんな死に方ってありませんわよ!わたくし、未来を期待された麗しき財閥令嬢ですのよ!?

しかし、気付くと目の前に自称女神様がいらっしゃいまして、わたくしを異世界に転生させると言い出しましたので、わたくし驚き桃の木山椒の木でしてよ!

どうやらわたくしはあの場所で死ぬ予定ではなかったようですの。女神様のお詫びみたいなものですわね。一昨日来やがれですわ。

ドドメ色の光りに包まれ、目を開けるとそこは草原。

「わたくし、本当に異世界に転生したのですわ???」

草原の向こうに小さく街が見えますわね。まずはあの街に向かってみましょう。わたくし選ばれしお嬢様。選ばれしお嬢様はあらゆる状況にフレキシブルに対応するもの。さあ、あの街に行きますわよ!!!

草原を歩いているとき、そういえばスキルをもらったということを思い出しましたの。わたくしのスキルは金で全てを解決出来る能力だとか。早速試しに使ってみましょう!

「スキル発動!」

『お金ちょうだい』

すると足元に魔法陣が現れて金貨がたくさん現れましたわ。まぁ!なんて素晴らしいスキルなんですの! これならどんなことでも出来てしまいますわね!しかしスキル名がないのはかっこわるいですわ。スキル名を考えましょうかしら。そうですわ、わたくしのスキル名は……

『マネーパワー』

うふふ、これで決まりですわね! 街までもう少しというところでモンスターが出てきましたわ。ゴブリンでしょうか。とりあえずこの世界に来て初めての戦いということですし、軽く戦っておきましょうかしら。

「マネーパワー!」

『お金ちょうだい』…………わたくしの手のひらに金色の光が集まり、金の玉が!これは金塊ですわ!すごいですわ!これがわたくしの力なのですね! わたくしは金塊をゴブリンに思い切り投げてぶつけました。

『ギャアァ!!』

ゴブリンは悲鳴をあげて倒れ、そして消えていきましたわ。さて、街に向かいましょう。

 

街に入るとたくさんの人がいて、みんな笑顔で楽しそうな雰囲気ですわね。それにしてもここはどこなのでしょう。地図のようなものがあればいいのですけれど……。そうですわ、わたくしが先ほどスキルで出したこの世界のお金で何か買えば分かりますわよね。金の力で全て解決ですわ!金をぶつけながら街の人に尋ねてみると、この街は冒険者ギルドがあるとのことでした。わたくしは早速向かうことにしましたわ。

到着いたしましてよ。ここが冒険者ギルドですか。中に入りましてよ。

「すみません、わたくし冒険者として登録したいのですけれども」

受付の女性は愛想よく答えてくれましたわ。

「はい、こちらへどうぞ〜」

わたくしは案内された部屋で書類を書き、説明を受けましたわ。

「では最後にステータスプレートに血を一滴垂らして下さい。これであなたの情報が全て分かるようになりますので。それでは頑張ってくださいね!」

受付嬢さんに言われた通りやってみると、あら不思議!カードに文字が浮かんできましたの!どれどれ〜?

名前:リッチ子・ブゲンヤド

性別:女性

種族:人間(異世界人)

年齢:15歳

職業:なし

レベル1 体力100/100 魔力100/100 攻撃力20 防御力15 素早さ25 知力80 精神力100 スキル:マネーパワーLV10,アイテムボックスLV10,鑑定LV10,剣術LV4,料理LV6

称号:元財閥令嬢

異世界からの転生者

おほぉ!ステ値がとても高いですわ!!やはりわたくしは選ばれしお嬢様なのでしてよ!しかし職業がないですわね。一体どういうことなのかしら? まあそんなことはどうでもよろしいですわ。わたくしはお金さえあれば何でも出来ますもの。

わたくしが高笑いしていると、誰かが話しかけてきましたわ。

「お前、新入りか?」

振り向くと見慣れない服を着た男性と女性が立っていましてよ。

「あなた達は誰ですの?」

「俺はシンだ。こっちはミウ。俺たちは勇者パーティーとして魔王を倒す旅をしている」

「わたくしは武源舍財閥令嬢の武源舍リッチ子ですわ。それで、なぜわたくしに話しかけてきたのですの?」

「それはな、俺達も今日から冒険者になるんだが、一人だと心細いから仲間を探していたんだよ。そしたらちょうどお前がいたってわけだ。一緒にやらないか?」

わたくしは即答しましたわ。

「やりますわ!!」

こうしてわたくしはシン様とミウ様と一緒にパーティを組むことになりましたの。

 

パーティーも組んだことですし、早速クエストというものを受注してみることになりましたわ。

『クエスト一覧』

薬草採取 ゴブリン討伐 スライム退治 コボルト狩り

「よし、まずはゴブリン討伐のクエストを受けてみるか。行くぞ、リッチ子、ミウ!」

「うん!」

「よろしくてよ!」

わたくしたちは街を出て草原にやって来ましたの。

「あれがゴブリンか。見た目は普通の人間に見えるな。だが魔物だからな。気をつけろよ」

「当たり前田のクラッカーですわ!スキル発動!マネーパワー!」

『お金ちょうだい』

わたくしの手のひらには大量の金貨が現れましたの!

「さぁ、わたくしの金の力で倒してしまいますわ!いきますわよ!これが金の力ですわ!」

わたくしは思い切り投げつけましたわ。

『ギャアァ!!』

ゴブリンは悲鳴をあげて倒れ、そして消えていきましたわ。

「やったな!さすがはリッチ子だぜ!頼りにしてるぞ!」

「すごいね、リッチ子ちゃん」

ふふふ、お二人とも褒めてくださって嬉しいですわ。もっと頑張りませんとね!さて、次のゴブリンを探しに行きましょう。

しばらく進むと、なんとオークが2体出てきましてよ。

「お、おい、なんだありゃ!?オークじゃないか!しかも2匹もいるぞ。どうする、逃げるか?」

わたくしは首を横に振った。

「大丈夫ですわ!わたくしに任せてくださいまし!スキル発動!マネーパワー!」

『お金ちょうだい』

わたくしは金塊を投げ、見事命中させましたわ!

『グオォッ!』

2体のオークのうち1体が悲鳴をあげて倒れ、そして消えてしまいましたわ。残る1体は怒り狂い、わたくしに向かって突進してきましたわ。

「危ないっ!」

シン様が間一髪でわたくしを突き飛ばし、かわしてくれました。

「きゃあっ」

わたくしは尻餅をつきました。

「大丈夫か、リッチ子!」

「え、えぇ、ありがとうございますわ」

「あのね、私も戦うよ!魔法を使うから、見ててね!」

ミウさんがそう言うと、杖を掲げ呪文を唱え始めましたの。

「炎の精霊たちよ、我が呼びかけに応え姿を現せ。いでよ、サラマンダー!」

すると、ミウさんの頭上に火の玉が出現し、勢いよく飛んで行きましたの。

その火球は見事にオークに命中しましたわ。

『ギィヤァァ……』

オークは断末魔をあげながら倒れ、消え去ってしまいましたわ。

「お疲れ様ですわ!ミウ様もとてもお強いんですわね!わたくし感動いたしましてよ!」

わたくしは興奮気味に言いましたわ。

「あはは、そんなことないよ。でも、リッチ子ちゃんが無事でよかった」

なんて優しいのかしら。この方がわたくしの初めてのご友人ですわ。

その後も順調にクエストをこなし、わたくしたち、レベルも10になりましたの。

「ミユ様、シン様。わたくしたち、そろそろ難しいクエストに挑戦する頃ではありませんこと?」

「そうだな。よし、受けてみるか」

「うん。やってみよう」

 

わたくしたちはギルドの掲示板を見ました。

「これなんかどうですの?」

レッドドラゴン討伐』

「いいんじゃないか?じゃあこれにしよう。受付に行こうぜ」

「うん!」

わたくしたちは受付に向かいました。

「こんにちは。本日はどのような御用件でしょうか」

「このクエストを受けたいんだ」

「かしこまりました。こちらのクエストはAランククエストとなっております。よろしいですか?」

「もちろんですわ。問題ありませんわ」

「かしこまりました。では、クエストの説明をさせていただきます。まず、クエスト出発地点はここから馬車で約3時間ほどのところにある洞窟になっております。そこのボスがレッドドラゴンです。クエスト達成条件は、ボスの討伐です。それでは、行ってらっしゃいまし」

こうしてわたくしたちは馬車に乗って出発したのですわ。

そういえば、わたくしのスキルはどの程度進化したのかしら。わたくしはステータス画面を開きましたわ。

『マネーパワーLv10

・金を生み出すことが出来る。

・金を増やすことも出来る。

・金を消すことも可能。

・他人の金を奪うことも出来る。

・奪った金は自分のものに出来る。』

まぁ、素敵ですわ!嬉しいですわね。この金の力でドラゴンなど一発でぶっ殺してやりますわよ!

ミウ様、シン様!もうすぐ目的地ですわよ!準備はよろしいかしら?」

「おう!いつでも行けるぜ!」

「私も大丈夫だよ!」

「さすがですわ!では、いざ参りましょう!」

 

わたくしたちはついに、目的の場所へとたどり着きましたわ。

そこは山の奥深くにある洞窟でした。

「ここか……」

「中に入ってみよう」

わたくしたちが一歩足を踏み入れたその時でしたわ。

『侵入者確認。排除スル』

突如として、機械的な音声が聞こえたかと思うと、わたくしたちの前に、体長5mはある巨大なゴーレムが現れましたの。

「な、何事ですの!?」

「くっ、やるしかないようだな」

「そうだね。いくよ!」

3人で一斉に攻撃し、わたくしはスキルを繰り出しましたわ。

「わたくしの必殺!マネーパワー!」

わたくしの手のひらに金色の光が収束していき、そして放たれましたの。これは金のオーラですわ!

「いけぇぇぇぇぇ!」

光弾は一直線に飛んでいき、見事命中しましたわ。

『グガァァァァァァ!』

ゴーレムは断末魔をあげながら消えていきましたわ。

「やったー!倒したぞ」

「お疲れ様!すごいね、リッチ子ちゃん」

「いえ、それほどでもありませんわ。それより先に進みませんこと?まだこの洞窟の奥にはドラゴンがいるはずですもの」

「ああ、そうだな。行こう!」

それからは順調に進んで行きましたわ。道中、またゴーレムやオークなどのモンスターと戦いながら進み続けました。

すると、前方に大きな扉が見えてきましたの。

「あそこにボス部屋があるみたいだな」「よし、行くぞ」

「ええ」

 

その部屋の中央には真っ赤なドラゴンがいましたわ。

『金の匂いがする……』

このドラゴン、言葉がしゃべれますの?

『我の名はレッドドラゴンである。お前たち、人間か?』

「あ、あぁ。俺らは冒険者だ」

『ほう……それは珍しい。では、なぜここに来た』

「俺たちは強いドラゴンと戦ってみたくてここまでやってきたんだ」

『なるほど……。そういうことなら相手をしようではないか。貴様らの名を教えろ』

「俺はシン。こっちはリッチ子とミウ

「よろしくお願いします」

『ではいくぞ……。レッドドラゴンの力、とくとみるがよい!』

そうレッドドラゴンは咆哮すると、わたくしたちの目の前にグラフが!これは……

「株価チャート!?」

レッドドラゴンは株のトレーダーでしたの!?

「まさか、ドラゴンの奴が株取引をしているってのか?」

「信じられないけど、そうとしか考えられないですわね……」

『これは株取引のシミュレーション画面だ……安心して戦うがよい……』

「株の取引なんて分からないよ」

『まずは100万ゴールドから始めるとするか』

レッドドラゴンがボタンを押し、金が動き始めましたわ。

「おい、なんか上がってるぞ!」

「これってもしかして……」

『ふふふ、そうだ。これが株価の動きだ。さぁ、どう対処する?』

わたくしは、シン様とミウ様に視線を向けましたわ。

ミウ様、シン様、ここはわたくしに任せてくださいませ」

「お、おう。任せたぜ」

「頑張ってね」

『ふふふふふふふ、それではいくぞ。株式売買開始』

わたくしは、両手を前に出しましたわ。

「マネーパワー!」

『お金ちょうだい』という声が鳴り響きましたわ。

『なんだそれは』

「これはスキル名ですわ。わたくしのスキルは金を生み出すことが出来ますの。そして、金を増やすことも消すことも可能ですわ。つまり、このスキルを使えば……」

わたくしの手に、金色の光が集まり、それがどんどん大きくなっていきますわ。

「この通り、莫大な富を生み出しますわ!」

『な、なんと!』

「さぁ、覚悟なさいまし!まさか異世界で株式売買バトルをするとは思ってもおりませんでしたけれども!」

『ぐぬぅ!だが、負けん!このレッドドラゴン、全財産を賭けて勝負してやる!』

「望むところですわ!」

わたくしたちは、株式トレードを始めましたわ。

「まずは1000万ゴールドで売りましょうか」

『む、いきなりそんな大金をか。いいだろう。では、買い取るとしよう』

わたくしの手の中で、ゴールドが動き始めましたの。

「あら、意外と安いですわね」

『ふっ、馬鹿め。この程度の額など一瞬にして稼いでくれるわ』

「そうですのね!わたくしをあまりナメないことでしてよ!」

わたくし財閥令嬢、転生前は株式トレードなどお作法同様常日頃より嗜んでおりましたのよ!久々に株式トレーダーの腕が鳴りますわ!

「わたくしのマネーパワーをお見せいたしますわ。まずは、10億ゴールドで売りに出しますわ」

『ほう。ならばこちらも一気に売るとしようか』

「ええ、その方が賢明ですわ。お互いの利益のために」

わたくしはゴールドを動かしましたわ。

「これで、わたくしの勝ちですわね!」

『甘いな。我が全力を持ってすれば、貴様の株を買い占めることくらい容易いことだ』

「なんですって!?」

『では、早速実行するとしよう』

「面白くなってきましたわ!」

『まずは、5千万ゴールドでどうだ?』

「ええ、それで結構ですわ」

『ふふ、そうか。では、買わせてもらうぞ』

「まあ、わたくしの勝ちのようですね」

『なに!?どういうことだ!?』

「マネーパワーは無限の力を持っておりますもの。いくらでも増やすことが可能ですわ」

『そ、そんなバカなことがあってたまるか……』

「信じられないなら試してみるとよろしいですわ」

『く、クソォオオオ!』

「残念ながら、わたくしの勝ちですわ」

『なぜだ……なぜ勝てぬのだ……』

「あなたが私に比べると弱いからですわ」

『クッ……認めねばならぬようだな……』

レッドドラゴンが頭を下げましたわ。

「これが裁量取引というものですわ!」

『うむ……見事だ……。我が完敗だ』

「ありがとうございますわ」

『では、約束通り、我の財宝をくれてやろう』

レッドドラゴンはそう言うと、わたくしたちに財宝を渡してくれましたの。

「やったぜ!なんかよく分からねぇけど勝ったぜ!」

「よかった~」

「なんとかなりましたわね」

3人で喜び合いましたわ。

『では、さらばだ……』

「ああ、また来てくれよ!」

「元気でねー」

わたくしたちは洞窟を後にいたしました。

「ふぅ、やっと出られたな……」

「疲れた……」

シン様とミウ様がぐったりしていますわ。

「お二人ともお疲れ様ですわ」

「リッチ子もお疲れ様!リッチ子ってすごいんだね!」

「なんか、すげぇもん見ちまったぜ」

「ふふ、それほどでもありましてよ」

わたくしは得意気に笑いましたわ。

「さて、それではギルドに戻りましょうか」

 

ギルドはわたくしたちが株式売買バトルでレッドドラゴンに勝ったということで大騒ぎでした。

『おい、聞いたか?あの有名なパーティーがダンジョン攻略したらしいぞ』

『マジかよ!一体どんなパーティーなんだ?』

『なんでも、たった3人のパーティーなんだとよ』

『嘘だろ?』

『本当だって!ほら、あいつらがそうだ』

『あれ、本当に人間なのか?』

『間違いない。鑑定で確認してみろよ』

『どれどれ……って、ええええええ!』

『ど、どうした?』

レッドドラゴンと戦ってる奴がいるんだけど!』

『はぁ!?ドラゴンと戦うなんて正気か!?』

『しかも、レッドドラゴンの資産全部奪って勝ってやがる!』

『す、すげえな』

喝采が気持ちいいですわ~。わたくしが意気揚々とオレンジジュースを飲んでいると、一人の男が話しかけてきましたの。

「お嬢ちゃん、強いんだってな」

「あら、あなたは?」

「俺は冒険者だ。この国の勇者でもある」

「まあ、そうなんですのね。それで、わたくしに何かご用かしら?」

「麻雀って知ってるかい?」

「麻雀?もちろんですわよ。それがどうかしましたの?」

男は感心したように口笛を吹くと、シルバードラゴンが賭け麻雀で戦っていることを教えて下さいましたの。

「俺たちはシルバードラゴンに有り金全部とられちまってな。お嬢ちゃん、レッドドラゴンの資産を全部奪ったんだろ?シルバードラゴンの討伐に俺たちの代わりに向かってくれねえか?」

「ええ、構いませんわ」

「助かるぜ!」

「でもその前に一つお願いしたいことがありますの」

「なんだい?」

「わたくしはお金しか信用しておりませんの。ですから、先に報酬を全て下さることを約束して下さいませ。」

「もちろんだ。じゃあ向かってくれ」

そうして、わたくしとミユ様とシン様は、シルバードラゴンとの賭け麻雀対決に向かったのですわ。

 

シルバードラゴンは北の洞窟の奥にいました。

『なんだ人間。麻雀をしてワシに金を奪われに来たのか?』

「ええ、そうですわ」

『クッハハッ!笑わせてくれる!そんな貧弱な腕で何が出来るというのだ!』

「わたくしが負けるかどうかは対局まで分かりませんわ。お互いの全財産を賭けた麻雀対決!いきますわよ!」

『ほう……面白い……』

「さあ、早速賭け麻雀を始めましょう!」

わたくしたちは麻雀卓を囲みました。わたくしの配牌は中々良い感じですわ。

「ドラは1枚ですわね」

『クッハハ!お前たちにはドラは渡さん!』

「ふっ、では私はリーチをかけますわ」

『フン!そんなもので役になると思っているのか?』

「ロン!リーチ一発平和ドラ裏ドラ3で親倍ですわ!」

『クッ……まさかこんなことが……』

「さあわたくしの連荘ですわよ!」

ぐぬぬ……だがまだ終わらんぞ!』

「ロン!国士無双!」

『馬鹿な……』

「これで終わりですわね」

『ぐあああっ!!』

シルバードラゴンが断末魔をあげて倒れましたわ。

「ふぅ、なんとかなりましたわね」

わたくしが勝利の余韻に浸っていると、ミウ様が話しかけてきましたの。

「リッチ子凄かったね!」

「おひきのミウ様もなかなかの活躍だったと思いますわよ」

「ううん、リッチ子の方がすごいよ!」

「ありがとうございますわ。さて、シルバードラゴン、あなた様の資産、全て受け取りますわよ!マネーパワー!」

『お金ちょうだい』

『グオオオッ!!』

ドラゴンの咆哮と共に、わたくしの手のひらに金の力が集まっているのが分かりましたわ。

「これが……金の力……」

『グオオォッ!!!』

そして、わたくしがドラゴンの資産を全て奪おうとしているときでしたわ。

「待ちなさい!!」

声の主は美しい金髪の女性でしたの。その女性はわたくしに向かってこう言い放ちましたわ。

「あなたは一体何をしているのですか!?」

「あら、あなたは?」

「わたくしはこの国の王女です。今、この国の資産が盗まれようとしています。それは許されざる行為です。」

「まあ、わたくしが得ようととしていたのはドラゴンさんの資産だけですけれども?」

「なんですって!?あなたは何者なの?」

「あら、ご存知ありませんの?わたくしは財閥令嬢リッチ子・ブゲンヤドですわよ?」

「……でも、そのお金はわたくしたちが使うべきものよ!返してもらいますわ!」

「あらあら、随分と横暴なお方ですわね。これはわたくしがドラゴンから貰った金に違いありませんもの。では、どうしますの?わたくしのマネーパワーは無敵ですわよ?」

「なら、力ずくで奪ってみせます!」

「まあ怖い。それならば、こちらも全力で行かせていただきますわ。マネーパワー発動!」

『お金ちょうだい』

手のひらに金のオーラが集まっていきますわ。王女様はひるんだようですけれど、兵士を使ってミユ様とシン様を人質にとりましたの。

「うっ……」

「ミユ様!シン様!」

「フッ、リッチ子とやら、人質の命がどうなってもよいのですか?」

「くっ……卑怯な真似を!」

「さあ、ドラゴンの金をよこしなさい!」

「残念ながら、お金はあげられませんわね」

「なぜ!?」

「だって、これはわたくしの金ですもの。金は人命よりも尊くてよ」

王女様は怒り心頭といった感じで顔を真っ赤にしておりますわ。なんて面白い見世物だこと。

「リッチ子・ブゲンヤド、あなたを指名手配します!国に逆らった罰です!」

「ふふふ、そんなことをしても無駄ですわ!わたくし握った金は死んでも手放しませんことよ!」

ここから一旦逃げなくては。

「マネーパワー!」

『お金ちょうだい』

金の塊が足下で蠢きますわ。

「うぐっ……動けん……!」

「な……なんですって……!」

「さあ、逃げますわよ!」

わたくしは洞窟の入り口に走っていき、金塊で入り口を塞ぎましたの。

「ふぅ、これで安心ですわね」

「クッハハハハ!お前たち、もう逃げられないぞ!」

「何者ですの!」

「俺の名はブラックドラゴン!この世界の王となるものだ!」

突然ドラゴンが現れましたわ。わたくしは逃げようとしていますのに困りますわ。さっさと倒さなければ。

「なるほど、あなたはどのような金の取り合いをしますの?」

私は目の前にいる黒い竜に対してそう問いかけたのですわ。

すると黒龍は笑いながら答えましたの。

「ククク……俺はどんな奴にも勝てる最強のスキルを持っているのだ!」

ふむ、それは興味深いですわね。

私のマネーパワーは最強ですわ。しかし、私以外の誰かがわたくしよりも強いスキルを使えるとは思えませんでしたの。

もしこの世界に存在するとしたら、わたくしよりも強いということ。

「わたくし、あなたのような強そうな方に会えて嬉しいですわ」

「ほう、お前もなかなかできるようだな。だが、俺たちの戦いは金だけじゃないぜ?」

「あら、どういうことですの?」

「例えば、そうだなぁ。こういうことだ。スキル発動!!【剣舞・百花乱れ咲き】!!」

すると、突然無数の斬撃が飛んできたではありませんか。わたくしは咄嵯に避けましたけど、わたくしの服が切れてしまいましたわ。

「あらあら、危ないですわね。マネーパワー!」

『お金ちょうだい』

わたくしの手には大量の金貨が現れました。

「うおっ、なんだその量は!?」

「わたくしのスキルはお金を生み出すことが出来るんですのよ」

「なにぃ!?」

「さあ、どんどん行きますわよ!マネーパワー!」

『お金ちょうだい』

「うおぉーっ!?」

わたくしが生み出した大金によって、黒龍さんは埋もれていってしまいましたわ。

「ふう、終わりましたわね」

さて、わたくしは指名手配されているようですので国外逃亡しなくてはなりませんわね。幸い、この国の王女様は今わたくしを捕まえるのを諦めてくれたようで、追ってくる気配はありませんわ。

それにしてもあの王女様、とても醜い方でしたわね。わたくしがドラゴンから貰ったお金を横取りしようとしたんですもの。これからどうしましょうかしら? まずはどこかの国に行って、身分証を手に入れなければいけませんわね。

お金さえあれば何でも解決出来ますわ。わたくしはとりあえず近くの町まで歩いていくことにしましたの。

 

知らない近くの街に着き、わたくしは商人に話しかけましたの。

「別の国に行ってみたいんですけれども、どういう方法がありまして?」

商人のおじさんは困った顔で言いましたの。おじさんによると、この国から隣の国は馬でも1ヶ月かかるらしいですわ。そんなに時間がかかっていては、指名手配されてる身としては逃げられませんわね。どうしたものでしょうか……。

その時、一人の少女が声をかけてきたのですわ。彼女は綺麗で可愛くて、そしてなんとなく懐かしい雰囲気を持った女の子でしたの。彼女はわたくしにこう尋ねてきましたの。

「あなた、もしかしてリッチ子・ブゲンヤドですか?」

わたくしは驚きましたわ。なぜなら彼女、なぜかわたくしの名前を知っていましたの。わたくしはその疑問を口に出していましたわ。

「どうしてわたくしの名前をご存知なのかしら?」

すると少女は答えてくれました。

「私は異世界転生した者の一人です。それで、あなたにお願いがあるんですよ」

「わたくしに……何か頼みたいことがあって来られたんですのね」

「はい、そうなんです。私と一緒に来て貰えますか?」

「ええ、いいですわよ」

こうしてわたくしは彼女と旅をすることになりましたの。彼女はこの世界を救おうとしているそうですわ。魔王城は隣の国にあるらしいので都合がよいですわね。

「あなたのお名前はなんて言いますの?」

「私の名は……サクラと言います」

「では、サクラ様とお呼びしますわね」

「はい、リッチ子さん。よろしくお願いいたします」

「こちらこそ、よろしくですわ」

(それにしてもこの人、凄く可愛いですわね)

わたくしはサクラさんの顔をまじまじと見つめてしまいましたの。すると、

「あの、私の顔になにかついておりますでしょうか?」

「いえ、なんでもありませんわ」

「そうですか……」

ふふふ、少し照れている様子ですわね。わたくしは彼女に質問することにしましたの。

「ところで、あなたはどうしてこの世界を救うおつもりなんですの?」

「それはですね……私が今はこの世界の住人だからですよ。元の世界に戻りたくないわけじゃないんですけど、今はこっちの方が楽しいので、ずっとこのままでもいいかなって思ってるんです」

「まあ、そういう考えもあるんですのね。サクラ様は不思議な方ですわね」

「不思議、ですか?」

サクラ様はきょとんとした表情を浮かべましたの。

「だって、普通は勇者が魔王を倒して平和を取り戻すのが定番ですのに、あなたは勇者ではないのにわたくしと二人でこの世界の魔王を倒しに行くおつもりですのよね」

「はい、その通りです」

面白い方ですわ。わたくしワクワクしてきましたわよ。さあ魔王討伐に向かいますわよ!

「サクラ様のスキルはどのようなものですの?」

「私のスキルは……【スーパーパンチ】というもので、強いパンチを出せるというスキルです」

サクラ様は自分の手を見ながら言いましたの。強そうなスキルではありますけれど、サクラ様は一般人ですわ。わたくしは心の中で思いましたの。わたくしは、マネーパワーで金を操って戦うことが出来る。

金を消すことも出来る。

金を増やすことも出来る。

金を奪うことも出来る。

つまり、マネーパワーは最強のチート能力ですわ。わたくしはお金で出来た鎧を着ていますの。これなら、どんな攻撃でも防ぐことが出来ますわ。わたくしがいれば魔王なんてお茶の子さいさいへのカッパですわ!

 

わたくしとサクラ様は歩き続け、国境を越え、魔王城に到着いたしました。

「これが魔王城のようですわね」

「はい、そうみたいですね」

「早速、中に入りましょう」

わたくしとサクラ様は、魔王城に足を踏み入れました。

「誰もいませんわね」

「そうですね。静かで不気味な感じがします」

「そうですわね。油断しないように行きましょう」

わたくしたちは慎重に進みましたの。すると、突然大きな扉が現れましたの。わたくしは扉を押し開けてみることにいたしました。ギイィッ……バタン!! わたくしたちが部屋に入るとそこには玉座がありましたの。そこに一人の男が腰掛けていました。男は黒髪でした。年齢は二十代後半ぐらいに見えますわね。黒いローブに身を包んでいましたわ。男の手には魔導書のようなものを持っていて、そこから光が放たれているようでしたわ。

わたくしは警戒しながら、ゆっくりと前に進んでいきましたの。

「あなたさまが魔王ですの?」

「いかにも、我が名は魔王だ。貴様はなんだ?」

「私たちはこの世界を救いに来た者です」

「そうか、お前は勇者か」

「いいえ違います。ただの一般人です」

「そうか、勇者ではないのか。残念だな。勇者は殺しがいがあるのだが」

「私は勇者ではありませんが、この世界を救うため、この場にいるのです」

「世界を救うだと?笑わせるな。そんなことは不可能なのだ」

「不可能を可能にするのが、私たちの使命なのです」

「ふん、戯言を言うな。だが、まあいいだろう。せっかく来たんだ。俺と戦う権利を与えてやる」

「言うじゃありませんの!」

「お前は何者だ」

「わたくしは財閥令嬢リッチ子・ブゲンヤド!あなた様の資産を根こそぎ奪うものですわ!!!」

「はっはっは!面白い女だ!気に入ったぞ!俺の名はドラゴネル・ブラック・ドラゴンだ。」

ブラックドラゴン……」

どこかで名前を聞いた記憶がありますが、気のせいですわね。

「では、始めるか」

「望むところですわ」

「行くぜ」

ブォンッ!!

「なんですの!?」

わたくしは魔王様に攻撃を仕掛けられましたの。

「危ないですわね」

わたくしは咄嵯に金塊でガードして、攻撃を防御いたしましたの。

「へぇー、なかなかやるじゃん」

「お褒めいただき光栄ですわ」

「だけど、これはどうかな?」

「なんですの?」

魔王様は両手を前に出し、何かを呟きましたの。すると、手から炎が吹き出ましたの。

「ちょこざいなっ!マネーパワー!」

『お金ちょうだい』

わたくしは金を操り、魔王様の炎の攻撃を防ぎましたの。

「ほぅ、何度見ても面白いスキルだ」

「どういうことですの?」

「お前が倒したブラックドラゴン、あれは俺の分身だったのだ」

ブラックドラゴン、名前を聞いたことがあると思ったらやはり以前に会っていましたか。

「そうだったのですね、だからなんだと言うのですの」

「面白い……、ならば、これでどうだ」

魔王様はわたくしに向かって、魔法を放ちましたの。

「効きませんわよ」

わたくしは金塊で攻撃を防ぐことが出来ますの。

「それは、どうかな?」

魔王様はニヤリとして言いましたの。

「何が言いたいのです?」

「この攻撃は、俺が生み出したものじゃない」

「どういうことですの?」

「この世界に元々存在するものだ」

「何を言っていますの?」

「つまり、この世界のルールに則って戦っているということさ。俺はこの世界で生み出された存在だから、ルールに抗う存在ではない。しかし、君は違う。君はこの世界のルールの外の存在だ。つまり、君のスキルは通用しない。そして、この攻撃は防げないということだ」

「なるほど、そういうことですか。でも、わたくしにその攻撃は当たらないと思いますわよ」

「果たして、そうかな?」

「試してみるといいですわ」

「それなら遠慮なく行かせてもらうぜ」

魔王様の手から炎が出ました。

「くらえ」

ボゥワッ!!

「無駄ですわ」

わたくしは魔王様の炎を受けましたわ。

「なぜ効かない!」

「あら、こちらの世界のルールでも金は生きる上で最も重要なものなのではなくて?例えわたくしがこの世界の住人ではなくてもマネーパワーは不滅ですわよ!」

マネーパワーで守られた私は無敵ですもの。そんな攻撃ナンセンスですわよ!

「なんだと!」

「こちらのターンですわ!いきますわよ!サクラ様!」

「はい!」

「わたくしが動きを止めて差し上げますわ!!マネーパワー!!」

わたくしは金の力で魔王の動きを封じましたの。舞い散る金貨で魔王の視界も塞ぎましたわ!

「今ですわ!サクラ様!」

「分かりました!必殺!スーパーパンチ!!」

バキィッ!!

「ぐぁああああっ!!」

「やりましたわね!流石ですわ!」

「いえ、まだ油断できません。魔王はまだ生きてます」

「その通りだ。勇者」

「!?」

そこには無傷な魔王の姿がありました。なんですのコイツ……ゴキブリみたいな生命力ですわね!サクラ様は先ほどの攻撃で大分体力を使われた模様。やはり結局財閥令嬢のわたくしが魔王を倒すしかないようですわね!

「マネーパワー!」

『お金ちょうだい』

「ははっ!また同じ技か?芸がないな」

「そんなことはありませんわ」

「ん?なんだ?急に体が重くなったぞ」

「ふふん!お忘れですの?私のマネーパワーはこの世界に存在する金、存在しない金、これから存在するようになる金、過去に存在していた金、それらの全てを操ることが出来るのですわ!」

「なっ!なんだと?だが、いくら金を増やそうと俺の体にダメージを与えられるわけではない!」

「甘いですわ!あなたはわたくしのスキルを甘く見すぎている!」

「なにを言って……ムッ!?」

「気付きましたわね」

「これは、俺の体の重さか!まさか貴様、俺の体の中に大量の金の粒子を送り込んだのか!?」

「正解ですわ!どうですか!わたくしのマネーパワーは!もう、あなたの体は金同様!あなたはわたくしの支配下ですわ!」「くそぉおおおっ!!!!」

「わたくしのマネーパワーは他人の金を全て奪うことも出来る……。この意味が分かって?」

わたくしは魔王に向かって手を伸ばしました。これでこの旅も終わりですのね。

ごきげんよう、魔王様!マネーパワー!」

『お金ちょうだい』

「ぐぉおおおおおっ!!!!」

わたくしの詠唱と同時に魔王の身体は金の粒子になっていき、やがてわたくしの手のひらの中に消えていきましたわ。魔王が完全に消えたと同時にわたくしの資金はおそろしいほどに増加しましたわ。

「終わった……」

わたくし、魔王を倒しましたのね。

「ありがとうございます!リッチ子さんのおかげです!」

「いえ、わたくしは何もしていませんわ。全てはサクラ様のおかげ」

「そんなことないですよ!私なんて何も出来なかったですから」

「謙遜なさらないでくださいませ。それにしても、これでやっと一段落ですわね」

「そうですね」

「街に戻りましょう。きっと魔王の配下のモンスターも消えているはずですわ」

「はい!」

 

わたくし達は廃墟と化した魔王城を去り、街の中に入りましたの。すると、街中の人々がわたくし達の元に駆け寄って来ましたわ。

「あなた方が魔王を倒してくださったのですか!?」

「すごい!流石です!あなた方が勇者様です!本当にありがとうございます!」

「やれやれですわね、いいえ違いますわ。わたくしは勇者ではありません。サクラ様こそが勇者様ですわ。」

「えっ、リッチ子さん何を言っているんですか」

「わたくしはしがない資産家ですわ。勇者はこの方だけ!ではさようならサクラ様!お達者でね!」

「リッチ子さん!?」

わたくしは人混みの中に紛れ、そのまま姿を眩ましましたわ。英雄として崇められるのも楽しいでしょうけれど、わたくしは金の力で自由に生きたいのですわ。勇者になってしまうと自由には生きられませんもの。

さて、魔王を倒したおかげでわたくしはこの世界の70%の資産を手に入れてしまったようですわ!さて、どう活用しようかしら。まずはわたくしが世界を支配出来るほどの大富豪になった事を世界中の人々に知らせる必要がありますわね!早速テレビに出演しますわよ!!

 

「はい!みなさまこんにちは!今週も始まりました!『ニュースの時間』!司会を務めさせていただきます!テアと申します!そして、ゲストはなんと!あの伝説の勇者様と魔王を倒したリッチ子・ブゲンヤドさんです!」

ごきげんよう

「リッチ子さん!今日はよろしくお願いしますね!それで、テレビの前の皆さんに言いたいこととは?」

「それはもちろん、わたくしが世界の70%の資産を手に入れたことですわ!この放送を見た世界の皆様にお伝えしたいことがありますわ!わたくしが世界の70%の資産を手に入れた意味が分かりまして?それは、全てのマネーゲームを制するためですわ!」

「なっ、なんですとーっ!!」

「世界にはわたくしの敵が多くいますわ!例えば某国の王女様がそうですわ。彼女のせいもあってわたくしは魔王と戦う羽目になりましたの。彼女はわたくしから莫大な富を奪い取ろうとしているのですわ」

「そっ、そうなのですか!?」

「はい。このようにわたくしから財産を奪おうとする人はたくさんいるのですわ。わたくしに敵対するものは全員金の力でいわしてやりますの。それがわたくしのマネーパワーですわ。それがマネーゲームですわ!」

「テレビの前の皆さん、これは大変なことになりました!お金が全てを支配する時代が来たのかもしれません!マネーパワー恐るべし!リッチ子さん、これからどうするのですか?」

「もちろんマネーパワーでお金を増やし続けますわ!マネーパワーは無敵ですの!」

「そっ、そうですね!マネーパワーがあればなんでも出来てしまいそうです……」

マネーゲームに自身のある皆様!ぜひわたくしと全財産を賭けたマネーゲームをしましょう!」

「おっ、お待ちください!リッチ子さん!マネーゲームとは一体どういうことでしょうか?」

「わたくしとあなた方のお金を賭けて戦うということですわ。マネーゲームのルールを説明しますわね」

【ルール】

1、参加者同士でマネーゲームの勝負を行う。

2、マネーの受け渡しは直接手で行う。

3、マネーは100万円単位でしか取引出来ない。

4、マネーゲームで勝った方は負けた方の全財産を奪う事が出来る。

5、マネーゲームに挑めるのは各人1回ずつのみ。

6、もし、途中で負けを認めた場合、その人物はその時点で財産を全て失う。

7、マネーゲームの勝敗判定は、残り財産の金額が大きい方が勝ちとする。

「以上ですわ。では皆様の挑戦お待ちしておりますわ。ではごめんあそばせ!」

わたくしはそう言って、テレビ画面の前から消えましたわ。

さて、次の相手は誰なのでしょうか。腕が鳴りますわね。わたくし、この世界でも財閥令嬢として君臨させていただきますわよ。

 

【次回予告】

魔王を倒した果てに全世界の70%の資産を手にし、世界中の資産家に宣戦布告したリッチ子・ブゲンヤド。しかし、リッチ子の前に立ち塞がるのは、リッチ子と同じく現代から異世界転生した男、カムイ。果たしてリッチ子は勝てるのか!?

次回、「マネーウォーズ ~最強最悪の金の力vsマネーパワーと金の知恵」

ついにわたくしの番ですわね。さあ、マネーゲームを始めますわよ!